日本人が知るべき東アジアの地政学・・・茂木誠 [book]
最近の東アジア情勢をあつかう書籍は沢山ありますが、この本は「なるほどなぁ」と思わせる内容で、興味深いものでした。
韓国、北朝鮮、中国、台湾、ロシア、アメリカ
それぞれの国の地理的な位置に影響を受けてきた歴史と民族性を明らかにし、各国の東アジアを巡るこれまでの行動と今後予想される方向性が示されています。特に朝鮮半島の記述が印象に残りました。
韓国、北朝鮮、中国、台湾、ロシア、アメリカ
それぞれの国の地理的な位置に影響を受けてきた歴史と民族性を明らかにし、各国の東アジアを巡るこれまでの行動と今後予想される方向性が示されています。特に朝鮮半島の記述が印象に残りました。
平成大家族・・・中島京子 [book]
知人に教えてもらいました。
高齢の母親と引きこもりの長男と同居する夫婦。
そこに事業に失敗した長女一家が転がり込んできて、次女まで離婚して実家に帰ってきました。
さあ、どうなる。。。
とても面白かったです。
高齢の母親と引きこもりの長男と同居する夫婦。
そこに事業に失敗した長女一家が転がり込んできて、次女まで離婚して実家に帰ってきました。
さあ、どうなる。。。
とても面白かったです。
琥珀の夢 小説 鳥井信治郎・・・伊集院静 [book]
サントリーの創業者、鳥井信治郎氏の物語
日経新聞に連載されていた際は読んでいませんでしたが、なかなか面白い小説でサントリーの歴史がよくわかります。
丁稚の時代、日本産ワイン、ウイスキーへ挑戦する戦前戦後の時代、そして次男である佐治敬三氏のビールの夢。
自転車屋で働く丁稚の松下幸之助氏が登場したり、ニッカウヰスキーの竹鶴政孝氏がサントリーのウイスキーを造ったりなど興味深いです。
日経新聞に連載されていた際は読んでいませんでしたが、なかなか面白い小説でサントリーの歴史がよくわかります。
丁稚の時代、日本産ワイン、ウイスキーへ挑戦する戦前戦後の時代、そして次男である佐治敬三氏のビールの夢。
自転車屋で働く丁稚の松下幸之助氏が登場したり、ニッカウヰスキーの竹鶴政孝氏がサントリーのウイスキーを造ったりなど興味深いです。
ようこそ、わが家へ・・・池井戸 潤 [book]
半沢直樹、下町ロケットなどなどヒット作が続いていますが、少し前の作品を読みました。
50代になった銀行員が取引先の中小企業に総務部長として出向。
新たな職場で生じた幹部社員との軋轢。。。
出勤途上で発生した見知らぬ人物とのトラブル。。。
二つの事件が同時進行で展開します。
この作品はかなりの傑作だと思います。
読んでいて途中でやめられなくなりました。
さすが元銀行員の池井戸さん、でした。
50代になった銀行員が取引先の中小企業に総務部長として出向。
新たな職場で生じた幹部社員との軋轢。。。
出勤途上で発生した見知らぬ人物とのトラブル。。。
二つの事件が同時進行で展開します。
この作品はかなりの傑作だと思います。
読んでいて途中でやめられなくなりました。
さすが元銀行員の池井戸さん、でした。
わたしを離さないで・・・カズオ・イシグロ [book]
「日の名残り」は読みやすかったので、著者の最高傑作とも言われている本作品を読んでみました。
ところが登場人物の心理描写が延々と続く展開で、邦訳なのに読み通すのにかなりの忍耐を要し、越年してしまいました。映画化もされていますが題材は極めて特殊なテーマとなっており、なかなか馴染めませんでした。
ところが登場人物の心理描写が延々と続く展開で、邦訳なのに読み通すのにかなりの忍耐を要し、越年してしまいました。映画化もされていますが題材は極めて特殊なテーマとなっており、なかなか馴染めませんでした。
下町ロケット ゴースト / ヤタガラス ・・・池井戸 潤 [book]
前半、後半2冊で完結です。
テレビドラマがたまたま同時期に放映され、人気があったようです。
下町の佃製作所が農業機械に挑戦する今回の作品は、このシリーズの期待を裏切らない面白いものになっていると思います。ベンチャー企業、大企業それぞれの理念、その組織で働く人間の思惑(著者の得意とする分野です)、そこに現在の日本の農業の実態をうまく取り入れた力作であります。
池井戸さんも売れっ子作家になりました。。。
テレビドラマがたまたま同時期に放映され、人気があったようです。
下町の佃製作所が農業機械に挑戦する今回の作品は、このシリーズの期待を裏切らない面白いものになっていると思います。ベンチャー企業、大企業それぞれの理念、その組織で働く人間の思惑(著者の得意とする分野です)、そこに現在の日本の農業の実態をうまく取り入れた力作であります。
池井戸さんも売れっ子作家になりました。。。
歳月・・・司馬遼太郎 [book]
江藤新平
日本史でその名前は登場しますが、あまり記憶に残らない人物であったと思います。
佐賀藩から突如歴史上に現れた人物で司法卿にまでなり、明治新政府のもとで法制化に多大な功績があったようです。薩摩藩出身の大久保利通と決定的な対立があり、非業の死を遂げるまでが描かれています。
江藤新平の死後、西南の役へと歴史は動いていくわけですが、大久保利通の非情な冷徹さが一方で際立っており、大変興味深い作品でした。
日本史でその名前は登場しますが、あまり記憶に残らない人物であったと思います。
佐賀藩から突如歴史上に現れた人物で司法卿にまでなり、明治新政府のもとで法制化に多大な功績があったようです。薩摩藩出身の大久保利通と決定的な対立があり、非業の死を遂げるまでが描かれています。
江藤新平の死後、西南の役へと歴史は動いていくわけですが、大久保利通の非情な冷徹さが一方で際立っており、大変興味深い作品でした。
果鋭・・・黒川博行 [book]
元大阪府警マル暴担刑事、堀内・伊達の二人組が暴れまくるシリーズ。
疫病神シリーズに負けず劣らず面白いです。
前回は堀内がチンピラに刺され倒れたところで終わったのですが、今回は業者と警察が癒着しているパチンコ業界が舞台です。パチンコホールでの不正、業界団体と警察の関わりなど興味深い背景の中で二人が暴力団相手に奮闘します。
疫病神シリーズに負けず劣らず面白いです。
前回は堀内がチンピラに刺され倒れたところで終わったのですが、今回は業者と警察が癒着しているパチンコ業界が舞台です。パチンコホールでの不正、業界団体と警察の関わりなど興味深い背景の中で二人が暴力団相手に奮闘します。
世に棲む日日・・・司馬遼太郎 [book]
幕末の長州藩
前半が吉田松陰、後半は高杉晋作の生きざまが描かれています。
伊藤俊輔(博文)、井上聞多(馨)が脇役で登場してきます。
長州藩は凄かったんだなぁと改めて思いました。
意外と二人のことを知らなかった自分に気付きました。
さすがに面白く、読み終えるのがもったいない気持ちになりました。
前半が吉田松陰、後半は高杉晋作の生きざまが描かれています。
伊藤俊輔(博文)、井上聞多(馨)が脇役で登場してきます。
長州藩は凄かったんだなぁと改めて思いました。
意外と二人のことを知らなかった自分に気付きました。
さすがに面白く、読み終えるのがもったいない気持ちになりました。
孤宿の人・・・宮部みゆき [book]
流罪となった幕府要人の加賀殿が讃岐国の小さな丸海藩に送致されることになり、次々と領内で不審な事件が起こるという話です。
宮部さんは人気作家で、久しぶりに何か読んでみようと思って手にしたのですが「ハズレ」でした。
何とも話の展開がじれったく、ストーリー自体も今一つしっくりきませんでした。
宮部さんは人気作家で、久しぶりに何か読んでみようと思って手にしたのですが「ハズレ」でした。
何とも話の展開がじれったく、ストーリー自体も今一つしっくりきませんでした。